―― 回想 衣裳部屋 ――
[カルメンとどんな話をしただろうか。
しばらくすると、少女がやってきて、着替えたいのだという]
……かるめさん
ここでは、邪魔になりそうです。
となりに行きませんか。
[彼女に向かって手を伸ばす。
体自身は病に蝕まれていないものの、ひょろっとした文型人間にはダーヴィッドのように彼女を抱える力はなく。
ただ、拒まれないなら支えて隣(4)の部屋に移動する。
その際、片隅にあった大きな布を一緒に持っていった]
[石像の、遺体の姿がカルメンを刺激しないよう、そっとその布を石像にかけておく]
……すみませね。
覗いたりは、てんちしんめーにかけて、しませから。
[衣裳部屋を出て行きがてら、そんな風に少女には声をかけた]