─ 台所 ─あんた達を差し置いて、私が騒いだりしたら。落ち着くもんも落ち着かないでしょう?だからね、私は大丈夫よ。…ありがとう。[嘘になる、と自分で言った言葉を口にして笑い。ブリジットの頭を撫でながら、少し震える声でお礼を言った。ティーポットに入れる分のお湯が沸いたら、ブリジットは出ていったろうか。自分は湯が沸いても台所に残り、スープ作りに入った。外からクレメンス達が戻ってきても、出ていくことはなかったのだが。]