[レッグとエリカが声を向けた先。少女と犬へと視線を向けることは、しなかった。恨みはない。怒る気持ちも、持ってはいない。ただ、巻き込まれた、そう思う自分がいて。彼女たちの姿を見たいとも、思えなかったから。視線を向けぬまま、それでも。この先あの少女と犬の歩む道程の中、二度とこんな事が起きなければいいなと。そう、思った。]