「そーだ、クレムっ……!」
え…?
[突然呼ばれた名に、夢に揺蕩っていた意識が一気に覚醒する]
ソーヤ…?
[目の前にはベッドから起き出そうとするソーヤの姿。ああ、目が覚めたんだ、良かった、と、思ったのも束の間]
あ!あぶな…!
[床に足を付く前に、バランスを崩してベッドから落ちそうになる姿に、慌てて腕を伸ばすけれど、その手は彼の身体を支えることは出来ずにすり抜けて]
な…に、どうして?...あ!
[呆然としてから、思い出した。自分が睡蓮の封を受け、眠っている筈であることに]
これって…まさか…