これって…まさか…
[同時に思い当たったもう一つの可能性に、答えを与えたのは、ベッドから転がり落ちながらも、根性で立ち上がったソーヤの、決意を込めた些か物騒な一言>>163]
ソーヤ、やっぱり見てた、の?
[身体があったら、一気に血の気がひいたかもしれない。一番見せたくないと思っていた相手に、全てを目撃されたらしい気配に、逃げ場を探すように、おろりと、周囲を見回して]
……いや、今度こそ、逃げちゃダメ、だよね。
[ぶん、と頭を一つ振って、実体の無い両手を握りしめた]
ちゃんと、殴られて…それから…
[余計な事は知らずに、笑っていて欲しい、そう願ったから、彼を眠らせる事を選んだ。けれど、それは大きな間違いだったと、今は気付いたから]