……? さっきの犬?[地面に降り立った相手の所に、目を覚ました柴犬が駆け寄っていく。 相手の問い掛けに、小さく頷いて] ええ。この先に、他人の魔力の影響を持ち込まれると困るのだけれど……[そう答えていると、相手の詫びる声がして] いえ、そんな、謝られることでは。 この辺りに人間が来るなど滅多にないことだから、その…… 焦ってしまって。