[ふと諏訪が席を立ち、パソコンへと歩み寄る。>>279]
……。
[たまたま近くに転がっていた自分の鞄を引き寄せ、鞄の中でノートを破って乱暴にこう書いた。
『森春は占CO 諏訪は人間』
小さく小さく畳んで手に隠し、フードを直すふりをして後ろ頭の部分にできる空洞に入れる。]
(俺は弱いし、死んだら、諏訪を、守れない。)
(でも、だれか、これに気付いたら、きっと、他にも、占い騙りが出る。)
(その時は、諏訪は、片白。パンダより、灰より、セオリー的には、吊られにくい、はず。)
(時間稼ぎ、程度にしか、ならないけど。諏訪なら、自分の白、証明して、仲間、作れるから……。)
[そして、鞄の中からピルケースを取り出す。もし誰かに何をしていたのか聞かれれば]
サプリ、飲んどこうと、思って。
[「俺、よわよわだから」と片目を瞑り、サプリをがりがり噛んだことだろう。**]