ゼルギウスさんは御外にいたのだね
[イレーネの近くへと向かうならぺこりと会釈をして立ち上がる。漸く落ち着きを取り戻した頃、ユリアンとアーベルらは部屋に戻ったらしく。ライヒアルトから手当をし直されると、有難うと礼を述べた。クロエを案じるような言葉には娘も同じ想いを重ねて。]
え――――…
ミハエル君が、おじいちゃんを見つけたのかい?
[すぐさま少年へ視線を写し、何処か落ち着きなさそうに見詰め。ひと騒動有った事、ゼルギウスが助けた事を聞きながら、彼らが酷い事をされたのでは無さそうだと解ると胸を撫で下ろして。]
そっ、か……大変だった事知らなくて…済まないのだよ、
二人とも何ともなくて、良かった…