―医務室―咳き込んでいたようだけれど、大丈夫なの、貴方。[薬瓶を手にするハインリヒの背にごく遠慮がちに手を触れようとする。その際、首輪の数字が見えたろう。増えた数字に眉を寄せる。]……無理をするものではなくてよ。[――まだ自分は動けるから。人の声が増える。>>296>>277肩越し其方を見遣った。服の話には一度瞬き頷いた。エーリッヒは老人と話すようなら邪魔はしない。ハインリヒの傍、身体だけを向けて耳を傾ける*]