─ 森の川辺 ─
[訴えに零れた苦笑と言葉。
どう返せばいいのかわからなくなって、眉が下がった]
……もう、十分すぎるくらい、満たしてくれてるのに。
[縋りつく手に力が篭もる。
言葉遊びは得意なはずなのに、こんな時にはちっともそれが動かない]
……満足してほしい、とか、逆に、難しい、です。
[結局、できるのは浮かんだ言葉をそのまま紡ぐ事]
こうやって、ふれてくれるのが。
……何より、嬉しいんです、から。
[物理的な意味でも、精神的な意味でも。触れるも触れられるも恐れていたから。
ふれてくれることが何より嬉しくて、だから、と。
ループしそうになった思考は、思わぬ言葉に一度、止まった]