―宿―
[ライヒアルト>>292が伝えたものに、すこし考えた後、ああ、と納得した。
昔世話になっていたころに彼が使っていた武器を思い出し、銀粉が商品の中にあっただろうかと考え。
『大丈夫、あるよ。 今からとってくる』
ものいいたげなライヒアルトの表情はスルーしたまま仕草で答えて宿で借りている部屋へと上がる。
自室に入って小さくため息を零し]
面倒なことになったねぇ……
[独り言を呟きながら、荷物をあさる。
ライヒアルトの黒胡椒と銀の粉をとりだす。銀の粉についてはすこし大目だ。
リーゼロッテから頼まれたものもついでに用意する]
――この村で武装が必要になるとはねぇ……
[普通の武器しかないのは当然といえる。
銀の粉はライヒアルトに渡す分を除けばもう他の人に渡せるほどはない。
だから銀の粉はそうとはわからぬように布袋にいれて確りと封をしてある]