[とにかく公園を離れたくて、桜の元から離れた時だった] 千恵ちゃん?[突然姪に声をかけられた。すこし向こうに瑞穂ちゃんと、伽矢。驚いて少し裏返った声で返事をしたが、気づかれなかったようだ] うん、桜、すごいねぇ。 春じゃないのに、いっぱいさいたねぇ。[無邪気な問いかけに、精一杯の笑顔で応えた] なぁに、おみくじとってきてくれたの? ありがとうねぇ。 [千恵ちゃんの髪を撫でつつ、おみくじをあける。横目で桜を見ながら開いた紙には*半吉*とあった]