─ 宿屋 ─
……決めるにはまだ、時間があるようですから。
[抑えていると言うのは知らぬまま、変わらぬ態度だと思っているオトフリート>>293には一言だけ。
そう言葉を向けた。
向けた言葉は、聞く人によっては既に割り切っているようにも聞こえたかも知れない]
───そうだ、オトフリートさん。
時間がある時で構わないのですが…。
…本を、動物の図鑑か何かがあれば、お貸し願いたいのです。
手持ちの資料では、少し足りなくて。
[次いで紡いだ言葉は、日常と変わらぬ態で為された。
まるで雑談のついでと言わんばかりのもの。
彼が幼馴染に言ったような、こんな時になんだけど、と言うような言葉は一切無かった]