―少し前・医務室―ええ。[ターヴィッドが繰り返す老人の言の葉の欠片。>>241]詳しくは解らないけれどもね……――心に止めておいて損はないでしょう。あのひとも、私たちと同じだったのだわ。[謂いながら、右の指先で左側の髪をゆるく梳く。嵌められた、というエーリッヒを見下ろすような視線を送る。>>257]それで隠そうだなんて、甘いのよ。[別に、彼女自身何をしたわけでないのだが。]