[帰って行くヘルムートの背を見送った後。
テーブルに視線を戻したことで、
忘れ物のハンカチが視線の端に止まる。]
嗚呼、ルーミィさんの忘れ物ですね。
[少し考え込むように顎に手をあて、
立ち上がるとカウンターに居る、フーゴーの元へ。]
ルーミィさんの忘れ物のようです。
[自分で届けようとしないのは、
ヘルムートが随分と此処の味を気に入っていたようであるから、
忘れ物を取りにくるついでならばまた来やすいだろう……
などと考えを巡らせたが故なのだが。
相変わらず、その辺りの説明はない。
カウンターの上にハンカチを置くと、また席に戻り、
マイペースにゆっくりとした食事を*愉しんでいる*]