─2階・客間─[窓辺を離れ、何はなくとも休息を、と思いベッドに入ってから、どれだけ時間がたったかは定かではなく。何れにせよ、旅路で溜まった疲労が呼び込むのは、深い眠り。それでも、時の経過と共にそれは破れる]……雨、は。[目を覚まし、最初に気にかかったのは、それ。カーテンを開けて外を見る。風雨は大分静まったようだが空は暗く、時間は把握できなかった]……先に、降りられた方々は、大丈夫だったのかしらね?[館を訪れ、先に去った者たちの事を思いつつ、呟くのはこんな言葉]