[男が書庫の前で待っていると、暫く後に出て来た団長の手には数冊の伝承や御伽話の本。中でも一層分厚いものは、相当読み込まれたのか単に古いものか、端は破れ表紙の文字は読めなくなっていた] へぇ、こりゃまた古いモン出して来たなぁ。 で、一体何に使うの。 ……ふぅん。ま、いいけど。[問いには明確な答えは得られずに首を傾げるが、男はそれ以上は追求しなかった]