―医務室―[カルテを捲る音が聞こえる。寝息も聞こえてくる。>>268考えをめぐらせる。武器庫があった。武器を探す。階段へ向かうなら、必須だろう。ライヒアルトがいばらを見てくる、と謂えば頼んだわとばかりに頷いたろう>>269組んでいた腕の片方を上げると顎先に添える。]……――貴方、どうして“ツヴァイ”なの?[ふと、ハインリヒにそんなことを尋ねた。]