[車椅子の音が遠ざかり、小さく吐息を零す。 足の傷はずきずきと熱を持ち始めていたから、足取りはとてもゆっくりなものだ。 ちょっと歩いては痛みをこらえている間に、茂みのほうからやってきたユーリーを見つけ] あ、ユーリーさん。[小さく、名前を呼んだ**]