>>309「…あれ。ライ、何か音しねぇ?」[ちょーんちょーん、とウェンデルの周囲を跳ねて様子を見ていた鴉が青年に声をかける]音?[言われて青年は耳を済ませた。聞こえて来たのは何かが擦れる音。ウェンデルから聞こえるのだが、ウェンデルが動いた様子は無い。不思議に思って、ごろんとウェンデルをひっくり返した]……げ、カヤ先輩。