―宿―いえ、[大丈夫と今度こそ続けようとして、掛けられた言葉>>305に再び閉ざす]……お願い、できますか。すみません。[飲み込んだ言葉の代わりに、申し出は受けることにした。お茶か水か、どちらかは相手に任せる心算。相手の軽い口調に対して、いつもより掠れた声は沈んだ風に聞こえたかも知れない。そうしてから一度息を吸い、吐いた。少しだけ落ち着いて、他に集められた人の様子を伺う]