[薬が効いてウトウトとしていたが、部屋に近づいてくる人の気配に、ふっと目を覚ます。
一瞬、ここがどこだか忘れて。
体調を崩している自分を、いつものように女王騎士の仲間たちが弄り倒しにきたのかと錯覚して、警戒するように寝台の上に身を起こしたが。
ヴィリーが扉から顔を出せば、今の状況を思い出し。
自分の様子を見に来てくれたのだと気付いて、警戒を解いてへにょっと首を傾げた。]
おはようございます。
……ご迷惑とご心配をお掛けして、申し訳ありません。
[リッキーから貰った薬が効いているのか、熱や咳などは今は落ち着いている。
数日間の絶食と漂流で多少体力が落ちていたが、元々騎士として鍛えていた身体だ。
薬を飲んでもう少し安静にしていれば、*すぐに良くなるだろう。*]