―港―
[小さな入り江にある港の周辺をうろうろとしていた女は、なんとなしに海原へと視線を向ける。
波間に見えた人影>>311に、え、と驚いたように瞳を瞬かせた。]
あれ……?
[きょとりと瞬き
流されてきた人が居る事に気づけば、慌てて周囲の船乗りに声をかけてその人を助けてもらう。
そして船の上から引き上げてきた彼が生きていることを知れば、とりあえず、どうしたものかと考え。]
おっちゃんとこ……は宿だしなあ、文無しだったりしたらおっちゃんに迷惑か。
んー、まあいいか。
[しかし考えた時間は一瞬。
そうして漂流してきた男の人は女の家に運ばれることとなった。]