― 何処か ―
[飛ばされた、と言う感覚はあった。
本来なら、そういう外的魔法要因にはある程度の措置はしている、けれど。
師匠の「それ」だけは修練として受けるようにしていた、から。
だけど]
って、あ、れー?
何だ、ここ……こんな風景の所って、初めてなんだけど。
それに……気配って言うか、世界の空気が違うって言うか……えー?何だここ……
[ポケットからいつものメモ帳を取り出して見たものの反応はなく。
つまりは、位置情報が得られないと言うことで]
え…えええ?
ちょ、まっ、俺……もしかして……まよっ、た?
[師匠がそういうミスをするとはとても思えない。
つまり、これはまったく何かのアクシデントで]