―会議室―[ささやかれた言葉に、はっとしたまま、彼を見送る。]……やさしくなんてありませんよ、おれは。[ほんの小さな呟きは、舌の上で転がった。そしてローズマリーの言葉>>310に、ああそうかと頷いた。]本物が二人だったら……嬉しいですけれど。ギルバートさんの様子は、嘘をついているように見えません。[先ほどの様子を思い出す]……同時に、誰か一緒の人を、見てもらえば。[それからふと、気づいて]二人、だけなのですよね?見分ける力を持っている人は。