─ →外 ─
[最初抱えていた自分の服は再び広間に置いて。
数枚のタオル小脇にを抱えて集会場の外へと。
遅れて外に出たため、ichininoが転ぶ場面>>314には遭遇しなかった。
代わりに嗚咽のような叫びが耳に届く]
…っ 、いち!!
[声のした方へと駆けて、倒れたままのichininoの傍へ膝をついて。
片手で震えている彼女の腕を掴み上へと引き上げ、地面に座る形になるように身体を起こした]
大丈夫か?
[視線を合わせるようにして覗き込み、無事を訊ねる。
ichininoの顔に掛かった眼鏡の傾き具合が、転んだ時の衝撃を物語っていた]