[肩から鞄を斜めにかけて、片手には空っぽの籠を持って。 もう片方の手の中ではくるりくるりと花が回る。 軽やかに足を前に出して歩き] ♪レ アリシ スヴィルッパ ヴェルソ イルシェーロ、 ヴォグ…っ?[上機嫌に歌う声は、突然止まった。 綿毛畑の前、杭にロープが絡められている。 どうやら、此処は隠し物をするには最適だろうと、 立ち入り禁止にされたようだ。]