─大祭会場・出店前─[したぱたしたぱた。渦巻き尻尾を振りながら会場を行き交う妖精達の流れを見る。属性も種族も様々なそれを、物珍しそうな瞳で見詰めていた]わふん。色んなのが居るねぇ。…くぅん?[誰かの名を叫ぶような声が聞こえた気がして、金の瞳を宙へと向けた。黒い羽を持つ者と氷の粒を散らしながら飛ぶ者がじゃれるような姿が見えただろうか。とは言え、楽しそうだなぁと眺めるだけで特に声を掛けるわけでもないのだけれど]知り合いなのかなぁ。[人違いの後の事態である事なんて知る由も無い]