[揺れる髪。視界に収めた藍もまた笑みを湛えたまま]一般人、というには少々、異なる気がするが?[確信は無い言葉。首を傾げるように、問いのように告げて]先にも言ったよう、俺は戦うことは得手ではない。加減の仕方がいまいちわからないし、君の力に及ぶかもわからないところだ。[す、と空中に掌を滑らせれば、生み出されるのは1m四方の闇色の布]――容赦願えると有難いな。[徐に、無造作に。眼前の少年の視界を塞ぐように、僅かな冷気を持つ其れを投げ遣って]