[ 暫しの間 室内に訪れた静寂を破ったのは、扉を叩く音。
応対はタマキに任せ、組んだ手を頭に敷いて目を閉じていたものの、
現れた人物――リカにより告げられた内容に、ぱちりと瞬いた ]
――は?
何やってんの、アイツ。
[ 闇を残した碧眼が、丸くなる。
面倒臭そうに、くしゃり、髪を掻き上げた ]
そりゃ、意地でも四瑞の手当ては受けないだろーな。
かと言って、放って置くわけにもいかんし。
[ どうするん、とタマキへと顔を向ける。
朧げながら現の姿を取り戻し始めた視界には、考え込む様子が映った ]