……お前、正気か。
滅し切れてないっつに、出歩かせるとか――
[ 思わず渋い顔になったが、相手はと言えば、普段通りの笑顔。
五行の原則――金剋木で抑える事、木生火で癒せる事を出すのに加え、
敗者は勝者の言う事に従うのでしょうと、説得よりも脅迫めいた言。
無言で睨むも、あっさりと受け流される ]
…………解りましたよ。
[ はぁ。溜息。
――まあ、気にならないと言えば、嘘になるわけで。
笑みを深め、一先ず、着替えやら何やらの準備をしてくると、
リカに対してはそれまでの彼の監視役を言いつけて
出て行くタマキの背をじとりとした眼差しで見送った。
属性相性を知りつつ、自分ではなく彼女を残したのは態とか否か ]