−深夜−
[一度は分かれることになり、そのまま夜を向かえる。
特に飢えがあったわけでも、渇きがあったわけでもない。
むしろ、もういらないくらい満たされてはくらいで、けれどもその日の晩もユーディットの元を訪れる]
ユーディットお姉ちゃん……、
ユーディットお姉ちゃんが悪いんだよ……、絶対に……許さない……許さないよ。
ユリアンお兄ちゃんのことも、他の私の家族も、皆も否定するなんて。
[ベッドに寝ていたか、それとも眠れずにいたか、いずれにせよ堂々とそのドアを蹴破り獣を思わせる姿を部屋へと。
そのまま聞こえてるかは別に確認はせずそう語りかけながら、ユーディットに赤く光る獣の瞳をを向ける]