[扉を開けると、人の良さそうな使用人が姿を現す。
少女は丁寧に挨拶をし、ここに来た旨を伝えると、使用人は慣れた様に、紙とペンを少女に手渡す。]
これに。記入すれば良いのですね?
[確認を取り、ペンを走らす。滑らかに滑る文字の音が室内に漂う]
■ウェンディ・ロベール
■14歳
[記入した紙を使用人に渡し]
これでよろしいでしょうか?
[薄紅色の唇を動かし問う]
[了承を得れば、柔らかく微笑みを浮かべ]
申し訳ないのですが、お部屋借りてもいいですか?
少し…疲れたので…。アーヴァインさんには、休んでからお会いしたい旨を伝えて貰ってもいいでしょうか?