庭師ではない。[向けられた言葉と迫り来る茨の鞭に対し、ギッと眼付きを鋭くし。返す声は忌々しげなもの。右手に持っていた得物を跳ね上げ、柄の部分を茨の鞭に叩き付ける。叩き付けの反動で鞭の先が背中に向かって来るのを懸念し、柄を叩き付けると同時に身体は鞭の延長上にならない位置へと]……執事だ。[言い放つのは先の言葉に対しての訂正。直後、一歩踏み出し繰り出すのは突きの一撃。柄の先に付いた鋏がユーディットへと迫る]