でも、あの時は私が引き止めたから長くなっちゃったんだもの。
だからアーベルは悪くなかったのに、ヴァルターったら頭ごなしに。
本当に、いつまでも子供扱いなんだから。
[アーベルの言葉>>316に耳まで真っ赤にして怒っていた執事の顔を思い出し、眉を寄せた。
ちなみにその時も同じようにアーベルを庇い、それ故余計に怒られたとも。
さておき零した呟きは、アーベルにはどう聞こえたか。
エーリからの返答>>322には、相手も同じように思っていてくれたのかと知り。
自分も力になれていたなら、と知らず嬉しそうに微笑んだ。
彼が二階に上がるのを見送り、はたと自分もまだ荷物がそのままと気付き使用人である彼に視線を向けた。]
アーベル、お部屋どうしましょう?