[みんな仲良しなんだなあとほのぼのと周囲をみている。
びっくりすることもなくなって、お茶を飲んだりして落ち着いたのでいまはすすり泣きの声もない。
キリルとレイスのやり取りは聞こえていても、キリルの勘違いは分からないから気にすることもなく。
ベルナルトにもほのぼのが伝染したとは知らぬまま、ニキータがウートラに声をかけているのをみやり。
そういえば、とちょっとニキータのほうによってみた]
―― さっきは……おかし、すすめてくれたのに、ごめんね……
おかあさんには、ないしょに、しておくね。
[驚いて泣いたことなどがニキータ母に伝わればきっと怒られるのはニキータだから、と。
そんなことにならないように口をつぐむのだった]