―午前早め・L―
[ふんふんと響く鼻唄が不意に途切れたのは気配を感じたから。
扉の外に見える羽、そして見える少女、きょとん]
…なんだ、腹へってんのか?
それなら食ってけよ、俺の飯はうまいぜー。
[おいでと手招きしたか、それとも少女の手をとって中へと招いたか。
それはさておき、青少年は少しだけ自分より年若く見える相手に食卓を挟んで名を尋ねた。
名前が分からねば、彼女を呼んでやれないからだ]
俺はユリアン、ユリアン・フェイ。
お前さんのお名前、何てえの?
[熱々の粥に千切った油條をいれ、豆苗も入れて蓮華でまぜまぜしながら首をかしげて]