[エーリッヒや他の人は、彼の言葉にどんな返答をしたろうか。
聞きながら、ぼうっと半ば上の空で立つ。
ダーヴィッドに触れられて、われに返ったように苦笑した]
……ご心配をかけて、すみません。
さっき見たらLv1でしたし、そんなに進行してはいないはずなのですけどね。どうも、疲れが出ているようで。
[彼に触れられたからか、人と話しているからか、頓痛のベールがかかっていた頭と舌が、ほんの少し軽くなる]
………。
…我々がどうなっても。いえ、私が、ですか。
私がこうなっても、彼女に投与された薬が効きさえすれば、いいのですけれど。
[そっと、寝ているベアトリーチェに近づいて、熱を確かめるかのように彼女の額に触れた]