─ 市街地跡・スラム ─
[正義についての討論を行う気は無い。
故に相手の理解不能な言葉>>328に返す言葉は無かった。
代わりに、敬意を払うという言葉に対し瞳を細める]
アタシは最初に警告した。
先に手を出してきたのは───そっちだぜ!!
[刃を外すことが敵意を緩めることだとは思考が繋がらない。
単に次手への布石にしか見えず。
敬意を払っている心算ならば手を出すべきではなかったと言外に籠め、右下方に流していた大斧の刃を地面へと刺した。
抉るように動かして、両手で柄を握ると、大斧の先を下から上へと跳ね上げる。
同時に、抉られた地面が塊となって宙に浮いた]
はっ!!
[浮いた岩塊を大斧の面で打ち据え、砕き、礫となったそれを相手へと襲い掛からせる。
距離を詰めるまでの牽制を繰り出した後、それを追うようにして地を駆け、間合い直前で左足を軸にし、身体に回転をかけた]