─ アーベルの部屋 ─[彼の言葉>>320に、漆黒が緩く瞬いた。その口元に、静かな笑みが立ち上ってくる] ──── うん。[個として、と。態々付け加えられた言葉の内、思わぬではない。けれど、それで良かった。先に誤解してしまった時とは、もう違う。彼の精一杯の真摯な心を聞いたと思った。彼がどれほどの期間、覚悟を秘めてきたかを知らない。けど、ギュンターの死を見て尚揺るがぬ意思の重さは感じるから。その中で向けてくれる嬉しくて、それでいいとクロエは思う]