─ 泉 ─
[ヒューゴ達と別れ向かった睡蓮咲く泉。
元々居た場所から目と鼻の先だったため、迷うことなく辿り着けた]
……ね、あなた達もずっと、『祈り子』の傍に居てくれたんだよね?
[泉の辺にしゃがみ込み、手折られずに残っていた睡蓮へと語りかける]
『祈り子』が寂しくないように、ずっと枯れずに居たんだよね。
[『魔』を封じた時から枯れずに在ったと言う睡蓮。
枯れずに在るために力を持つとされ、『封』の鍵にされたと書物には記されている]
『祈り子』はもう、大丈夫。
『魔』が一緒に居てくれるから。
……でも、あなた達もまた一緒に居てくれる、よね?
[近くの睡蓮に手を伸ばし、そっと触れた]