─ 宿・二階角部屋 ─
[ピースが足りないという友人>>330には、『まぁな』と仕草しながら。
『無傷ではいられんのは、全員覚悟の上だろうな。』とも手は動いた。
狼がいる以上、だれもかれも死なずに済むなどという展開はありえないのだからと。
状況が動かないのなら、動かす必要がある。
迂闊に自衛団に抹殺される気は毛頭無い。
友人が、下に降りると言えば頷いて、獲物を手に自分も立った。
同じく降りるという旨が態度で伝わるだろう。
オトフリートの迷いは見えたが、それは横目で見ただけだった。
励ましも慰めも今はそぐわない。]