─屋台・射的付近─
何あれ、射的?
[人だかりの中心にあった屋台の側まで行けば、何やらちまっこい女の子が頑張ってるらしい様子が見えた。
あぁ、子供ってあぁいうのムキになるよなーなどと自分のことは棚に上げてのんびり思っていたところに聞こえた声。
それが自分を指しているとは気付かずスルーしかけたのだが、目の前まで飛んできた姿に気付くと素っ頓狂な声をあげて固まった。]
ぅげ…っ!?
さっきの変態竜じゃん、なんでここに…!
[祭り会場内で遭ったのだからまた顔を合わせることはなんらおかしい事ではないのだけれど。
出来るならお近付きにはなりたくない類であるだろうことは想像に難くなく、しくじった…とフリーズしたままで居たら好き勝手言われてまた怒りがふつふつと沸き。]
…黙って聞いてりゃ、訳わかんねぇこと言ってんなバカ竜!
[今度は拳ではなく、右足で蹴り上げました。ホームラン。]