[ゆるり、瞬く藍]――”また”?[眇める瞳、僅か寄る眉根]…俺は人の魂の道筋を司るものではないが。ウリエル殿かサリエルか、…送り届ける必要が在りそうだ。[踏み出してくる体。ばさり、翼を鳴らして同じだけの距離を後退し][ふっと翼は掻き消えて]加減をするわけにも、いかなくなったようだ。[再び空中を撫でれば次に現れるは2m程の細長い布。一端を握り込み、振り込む。逆端は蛇のように唸り、頭部を側面から打つように]