― 中庭 ―[地精が求めに応じて変じた地面は、ふわふかで柔らかな砂が敷き詰められていた。それでも受身取れずに落ちれば衝撃はそれなりで。窪地の真ん中で尻餅をついたまま、クラクラと目を回していたら。頭の上から更に何か降ってきた]ふみっ。[妙な悲鳴をあげつつ、頭の上でバウンドした何かを、前に伸ばした腕の中に囲った]あ、れ。タローさん?さっきの魔力に、巻き込まれちゃった、とか?[ぎゅむり、と抱いて、即席砂窪地の底から縁(子供の背丈くらいの高さ)を見上げた]