あそぼ、あそぼ。………違うの、遊びたくなんて、ない。帰りたい、帰りたい………助けて、誰か…苦しい…喉が、渇く…いや、だぁ……[泣くような声は。][おそらく一番、彼女に近いそれで。][声はほんの少しだけ、マテウスの動きを鈍らせただろうか。][だが声はすぐに止まり。][その隙を逃さず。][イレーネの差し出された腕に、喰らいつく。][彼女の右腕を、毟り取り。][そして。高ぶった翡翠の瞳で朱金を見上げれば。][ほんの少し、動きは止まる。][腕に、一撃が落とされ]