逃げ出しても周りは海。
岸まで辿りつけなけりゃ力尽きて終わりだ。
んなこと言い交わしてもどうにもならんな、止め止め。
分かった、あの兄ちゃんが持ってきたカレー、先に消費しねぇと邪魔だからそっち食ってくれ。
[アーベルの答えに向けたのは、邪魔とか少し酷めの言葉。場所を取ると言う意味でもあるが、正直営業妨害の何物でもなかった]
この間みたいにカカビアは作ってねぇからな…。
焼き魚でも作って来る。
[カレーはそこな、とカウンターの隅を指差し。セルフで食えと言外に言う。厨房へと引っ込むと魚を焼いて皿に乗せ、ミルク付きでカウンターへと持ってきた]
ほれ、食わせてやんな。