─ テレーズ宅前 ─…………。[無言で、右の手首に手を触れる。紅く褪せた待宵草、そこには確かに熱があり]……何か、起きた……それとも、起きる?[その熱が思い起こさせるのは──自分が、刈られる直前のこと。あの時も、やはり、花が急に熱を帯びて、それから全てが遠退いていった]……まさか、な。[小さく、零れる呟き。ノクロがこちらに視線を上げる>>320のに気づくと、へにゃり、と眉を下げ]俺……ちょっと、行ってみる。[どこへ、と示さずに、ぽつり、こう呟いた]