─ とある村 ─[願うこえに導かれるように、サリィが降りたのは長閑な風景の残る小さな村。農業でひっそりと生計を立てているような村にある小さな家からこえは聞こえて来た]…願いを、聞き届けましょう──[気配と姿を消したまま、サリィは小さな家の中へ。実体を持たない姿──アストラル体になれば壁を擦り抜けることなど造作も無い。何より、それが天使としてのあるがままの姿である。身体を光で包み、姿を曖昧にして。夢現にある願い人の下へと浮遊した]