[そのまま、足はまた三階まで向かっていって。
書斎に入り、微笑み湛えたままの女主人の前に立ち、見下ろす。
『ゲーム』の始まり告げられた時は、不審や憤りばかりが胸にあったけれど]
…考えてみれば。
あなたも、『ゲーム』の駒の一つに過ぎなかったのですね。
[自分達と同じだったのだと、今は思う。
女主人がどんな思いを抱いていたかまでは、察する事も出来ないが]
…今回の『ゲーム』は、「私」の勝ちです。
『勝者』には、御褒美があっても良いでしょう?
…あなたのその役割を、私に下さい。
[次のゲームの『贄』になることを、自ら望んだ**]